単身赴任で見えたものは…

今から18年前、夫が大阪に転勤になりました。
マンション買って、およそ2年…子供は幼稚園に入れたばかりでした。
私の実家がすぐ近くだったこともあり、私と3歳の娘だけ東京に残り、夫は単身赴任することになったんです。
うちの娘、すごいママっ子でしかも実家の親もいる事だし、まぁ、パパがいなくてもなんとかなるだろう…って考えての結論でした。
夫は、賄い付きの独身者・単身赴任者専用の寮に入ることにしたので、食事は心配ありませんでした。
単身赴任中、夫はしょっちゅう手紙をくれました。
(その手紙は、今でもとってあるんですが…。
)当時は携帯なんか誰も持っていませんから、寮の公衆電話を使って、毎日のように電話もくれた夫。
東京ー大阪間という遠距離のため、100円玉がなくなって電話が切れたり…他の人が電話を使いたくて、後ろで待ってるから切るよ…なんて事もよくありましたね。
私は東京にしか住んだことがなかったので、娘を連れて夫のいる大阪へ行ってみると、驚きの連続でした。
言葉や人柄はもちろんですが、ラーメンの味も違いますし、うどんのつゆの味も、たこ焼きやお好み焼きだってワンランク上の美味しさでした。
同じブランドの洋服屋さんなのに、全く別のブランドかと思うほど、東京とは違うタイプの服が置いてあったり…。
人が、とても賑やかで明るい。
大阪の街の元気のもとを、たくさん見た気がしました。
そして夫の単身赴任で何よりいちばん見えたもの…それは、「毎日の生活にまぎれていたけれど、夫が私と娘にとってとても大きくて大事な存在なんだ」ということでした。